【陸上】グランドスラム・トラックの財政危機と未来への展望
2025年に始まったグランドスラム・トラックが財政問題により中止。マイケル・ジョンソン氏の挑戦と未来への展望を探る。

2025年に新たにスタートした陸上シリーズ「グランドスラム・トラック」が、財政問題により予定された試合を開催できずに終了したことが報じられました。このシリーズは、男子短距離界のレジェンド、マイケル・ジョンソン氏が主導して立ち上げたもので、賞金総額20億円を掲げ、世界中のトップアスリートの参加が期待されていました。
しかし、当初は全4戦が予定されていたものの、第3戦では一部種目が削減され、第4戦は大会のわずか2週間前に中止が発表されました。現地報道によると、リーグの出資者の一部が、トランプ関税の発表後に別事業への投資に充てるため数千万ドルの投資を取り止めたとされています。
ジョンソン氏は投資家の撤退により困難な状況に陥ったことを認めつつも、「今後もこのプロジェクトを立て直す自信がある」と語っています。しかし、大会に出場した選手への報酬が未払いであるほか、使用されたスタジアムへの支払いも滞っているとの報道が出ており、世界陸連のセバスチャン・コー会長は「この状況に対して、十分であるふりをしても意味はない」と懸念を示しています。
今後の展開に注目が集まる中、グランドスラム・トラックの未来は不透明です。しかし、ジョンソン氏のリーダーシップと情熱が、このプロジェクトを再び成功に導く可能性も秘めています。