【激闘制覇】田中佑美が1000分の3秒差の死闘を制す! 東京世界陸上へ向けた新時代のハードルクイーン誕生
日本選手権女子100mハードルで田中佑美が12秒86の接戦を制し初優勝。0.003秒差の大激闘を制し世界陸上代表へ前進。参加標準記録突破へ向けた新たな決意を語る。

0.003秒の奇跡 史上最高レベル決勝戦
「まさか本当に優勝できるとは...」
9月の東京世界陸上代表選考を兼ねた日本選手権最終日、女子100mハードル決勝で繰り広げられた超ハイレベル対決。8人中6人が自己ベスト12秒台を持つ歴代最高峰のメンバーが激突する中、富士通の田中佑美(26)が12秒86(向かい風0.4m)で劇的初優勝を飾った。
電光掲示板が物語るドラマ
- スタートダッシュで先行を奪う田中
- 7台目から追い上げる中島ひとみ(29)
- 写真判定で判明した0.003秒差
- 一時は2位表示→公式結果で逆転劇
- トラック上で健闘を称え合う選手たち
「集中力が全てを決めた」 田中はレース後「ハードルを1台も倒さず、練習通りのフォームを貫けた」と分析。モデル活動で培ったメンタルタフネスが勝利の鍵となった。
世界への挑戦 新たなステージへ
大会 | 記録 | 結果 |
---|---|---|
2023ブダペスト | 12秒97 | 予選敗退 |
2024パリ五輪 | 12秒80 | 準決勝進出 |
2025日本選手権 | 12秒86 | 優勝 |
次なる目標は東京世界陸上決勝進出 現在の日本歴代2位(12秒80)保持者として、福部真子の日本記録12秒69更新へ向け「スタートでブチかます覚悟」と意気込む。
「参加標準(12秒73)突破までもう一歩。海外選手との対戦で得た経験を、東京の大舞台で爆発させたい」
進化を続けるハードラーの素顔
- 172cmの長身を活かしたダイナミックな走法
- クラシックバレエで培った身体コントロール
- 海外遠征中の編み物で集中力養成
- 同僚選手である夫・石川周平とのトレーニング
次世代を牽引する存在へ 「寺田明日香選手が築いた土台を引き継ぎ、日本女子ハードルの新時代を切り開きたい」と力強く語った。