ハーフマラソン1時間切り

2025年2月、香川丸亀国際ハーフマラソンで、太田智樹は59分27秒の日本新記録を樹立しました。これは彼にとって大きな達成であり、今後の競技人生に新たな期待が寄せられています。

最大の挫折

しかし、彼の競技人生は順風満帆ではありませんでした。大学3年次、箱根駅伝を前に原因不明の右膝痛に襲われ、満足な練習ができませんでした。その結果、2区で区間21位とチームも総合12位に沈み、シード権を逃しました。この経験を彼は「最大の挫折」と位置づけています。

挫折を乗り越えて

悔しさをバネに、太田は練習に励み、主将として臨んだ4年の最後の箱根駅伝では2区を区間6位で駆け抜け、前年の借りを返すことができました。卒業後はトヨタ自動車でさらに研さんを積み、2024年のパリ五輪では1万メートル代表に選ばれました。

今後の目標

現在、太田の目標は2028年ロサンゼルス五輪にマラソン日本代表として出場することです。「競技人生は長くない。最後はマラソンに力を入れ、五輪を駆け抜けたい」と語っています。そのための努力は惜しまないと断言しています。

性格と座右の銘

太田は「負けず嫌い」な性格で、挫折を乗り越える大きな力としています。座右の銘は「当たってくだけろ」で、何事にも積極的に挑戦する姿勢が彼の強みです。