田中佑美が劇的な勝利!女子100m障害で世界選手権代表に内定
2025年日本選手権で田中佑美が女子100m障害で劇的な勝利を収め、世界選手権代表に内定。寺田明日香も感慨深いレースを振り返る。


2025年7月6日、国立競技場で行われた日本選手権最終日。女子100メートル障害決勝は、田中佑美(富士通)が12秒86の同タイムで優勝し、9月の世界選手権東京大会代表に内定しました。
激戦のレース
レースは、中島ひとみ(長谷川体育施設)とのマッチレースとなり、互いに一歩も譲らない展開でした。10台目を越えてフィニッシュした後、最初は田中が1着とアナウンスされましたが、直後に中島が1着と掲示され、最終的には写真判定で田中が再び1着に。0秒003差の大接戦でした。
田中佑美のコメント
田中は今季、スプリント力が上がった影響で、抜き脚をハードルに当てることが増えていました。「全力を出す怖さがある。でも全力を出さないと3位以内には入れない」と胸の内でせめぎ合いながらも、ハードリング練習を重ね、決戦の舞台で最適解を探り当てました。
寺田明日香の感慨
6位となった寺田明日香(ジャパンクリエイト)は、13秒09の記録で「今の私の力。しょうがない」と力負けを認めました。結婚、出産を経て現役復帰した直後の2019年、日本女子初の「12秒台」に突入した寺田は、「ここまでみんなでパワーアップした種目になって、その時代の一人になれて、すごくうれしい」と感慨深げに振り返りました。
今後の展望
田中佑美は、世界選手権にも強い心で臨むことを表明。寺田明日香は今季限りで第一線を退くことになりましたが、彼女の功績は日本の陸上界に大きな影響を与えました。