フェルスタッペンの“悪童”復活? メルセデス代表がラッセルへの体当たりに驚愕
F1スペインGPでフェルスタッペンがラッセルに体当たりし、メルセデス代表がその行動に驚きを隠せない。

フェルスタッペンの“悪童”ぶりが再び?
2025年6月4日、F1スペインGPの決勝戦で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがメルセデスのジョージ・ラッセルに体当たりする一幕があり、大きな話題を呼んだ。この行動に対し、メルセデスのトト・ウルフ代表は驚きを隠せない様子だ。
ウルフ代表の率直な感想
レース終了後、ウルフ代表はメディアに対し、「彼を抜かせるようマックスは指示されたと聞いたのだが?」と率直に語った。フェルスタッペンはレース終盤にラッセルと4番手を争い、ターン1でインを刺されたことでランオフエリアを通り、ライバルの前でコースに合流。レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼから、ペナルティを回避するためにポジションを明け渡すよう指示を受けたが、フェルスタッペンは自身が前を走る権利があると主張した。
フェルスタッペンの行動
フェルスタッペンはその後、スローダウンしてポジションを譲るかと思われたが、再びアクセルを開けてラッセルと接触。レース後には10秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント3点が科された。ウルフ代表は、「分からないよ」と困惑した様子で語った。「レース中、彼はマシンに問題を抱えていて、それがターン4出口の加速が遅れた理由だと考えていた。仮にあれがロードレイジなら……あまりに露骨だったので想像できないが、それは良くないことだ」
フェルスタッペンの動機は?
ウルフ代表はさらに、「しかし、彼が何を狙ったのか分からない。ジョージを前に出した後すぐに抜き返したり、かつてのDRS勝負に持ち込むため正しい方法で抜かさせたかったのか、それとも……私には理解できない」と述べた。また、フェルスタッペンがこの件に関する質問に短い返答しかせず、反論を展開しなかったことも注目を集めた。
ウルフ代表の総括
ウルフ代表は、「モータースポーツであれ、他のスポーツであれ、偉大なアスリートたちは世界を敵に回して、可能な限り最高のパフォーマンスを発揮するというパターンがある」と語り、フェルスタッペンの行動に驚きを示した。「我々は何年も、マックスのこういう瞬間を見ていなかった。2021年にそういうことがあったのを知っているが、どこから現れたのか分からない」
この一件で、フェルスタッペンの“悪童”ぶりが再び表面化したのか、それとも単なるレース中のミスだったのか、今後の展開が注目される。