フェルスタッペンの判断に困惑

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザー、ヘルムート・マルコは、F1スペインGP終盤にマックス・フェルスタッペンが下した判断に困惑していたと認めた。フェルスタッペンはリスタート時に3番手を失い、さらにジョージ・ラッセルとの接触で10秒ペナルティを受けた。

リスタート時の混乱

ハードタイヤを履いてリスタートに臨んだフェルスタッペンは、最終コーナーで挙動を乱し、シャルル・ルクレールに抜かれた。その後、1コーナーでラッセルとサイドバイサイドとなり、接触が発生。チームはラッセルにポジションを譲るよう指示したが、フェルスタッペンはターン5で再び接触し、ペナルティを受けた。

マルコの分析

「ストレートで、ルクレールがマックスのクルマに突っ込んできたと思う」とマルコは振り返った。彼はフェルスタッペンがレギュレーションを熟知しているとしつつも、感情が理性を上回ってしまったと指摘した。

ペナルティの影響

10秒ペナルティはレース中盤に起きた場合よりも大きな影響を与えた。フェルスタッペンはポジションを返したくなかったが、チームの指示に従わなかったことが裏目に出た。また、ペナルティポイントが3点加算され、出場停止にリーチがかかった状態となっている。

今後の課題

マルコは「不必要なことだったし、多くのポイントを失った」と語った。フェルスタッペンはSNSで謝罪し、この行為が「正しくない」と述べた。チームは今後のレースで感情的な判断を避けるため、ブリーフィングを控えることにした。

背景にある確執

フェルスタッペンとラッセルは昨シーズンのカタールGP予選での走行妨害を巡り、確執を抱えている。この背景がフェルスタッペンの判断に影響を与えた可能性がある。