【熱闘継投】浦和学院・吉井&岡部が黄金タッグ!仮想甲子園制す7回零封劇 ~春季関東大会激闘記~
浦和学院が吉井蓮太郎と岡部修弥の継投で帝京三を完封。2年ぶり甲子園へ向け、センバツ優勝校・横浜との準々決勝へ弾みをつけた熱戦の軌跡。

継投の美学が生んだ完全勝利
吉井蓮太郎(3年)は7回5安打無失点の好投。130km/h台中盤の直球を軸に、低めに鋭く曲がるスライダーとチェンジアップで打者を翻弄。「埼玉大会準決勝での経験が生きました。全国レベルの打線と対戦できる『仮想甲子園』という意識でマウンドに立ちました」と手応えを語る。6回1死満塁のピンチでは深呼吸で心拍数を整え、内角への決勝スライダーで危機を脱した。
守護神・岡部の覚悟
背番号1の岡部修弥(3年)は2回をパーフェクトに抑え、リリーフエースの風格。「吉井先輩の投球を見て、自分も絶対にゼロにすると決意しました」と熱い視線。8回表の追加点決定打となった内野ゴロの場面では、走者一掃のタイミングを計る高度なベースカバーが光った。
森監督の采配妙
森大監督は「相手左腕の緩急に苦しみましたが、スクイズで先制点を奪えたのが転換点」と分析。2回の決死のサインでは、バント構えから一転してスイングさせる心理戦を展開。今季救援要因に転向した岡部について「エースの自覚が成長を加速させている」と評価した。
頂上決戦への布石
21日に行われる準々決勝・横浜戦に向け、チームは「実際の甲子園以上の緊張感で臨む」と意気込む。昨秋のセンバツ王者との対戦は、まさに全国制覇へのシミュレーション戦。両校の投手陣によるストレート勝負が注目を集める。