白鵬と紗代子の感動の物語
白鵬と紗代子は大相撲界きっての仲良しカップル。白鵬が優勝できないと思った時、紗代子が駆けつけて激励し、白鵬は優勝を果たした。

大相撲界きっての仲良しカップル 白鵬と紗代子
平成 24 年春場所 13 日目、関脇鶴竜と 1 敗でトップを並走していた白鵬は、稀勢の里にいいところなく押し出されて 2 敗を喫した。すでに単独トップに立った鶴竜との対戦は終わっており、自力優勝の可能性が消滅した。
東京の自宅のテレビで、この相撲を見ていた妻の紗代子さんは、「これはいけない」と思い、すぐさま 3 人の子どもたちを知人に預けると、午後 6 時 30 分東京駅発の新幹線に飛び乗って大阪に向かった。負けて土俵を下りる白鵬の後ろ姿があまりにもガックリしていたからだ。誰にも秘密のつもりだったが、白鵬はこの妻の動きをいち早く察知して、途中で電話をかけてきたという。
「大阪に来ているんでしょう」以心伝心、さすがは大相撲界きっての仲良しカップルだ。紗代子さんは新大阪駅から白鵬のいる宿舎に向かい、傷心の夫を激励した。このおかげで萎えかけていた白鵬の闘争心が甦り、千秋楽、とうとう鶴竜に追いつき、優勝決定戦で破って貴乃花と並ぶ 22 回目の優勝をした。