若隆景、大関昇進へ覚悟の稽古継続!夏巡業5勝で秋場所へ弾み 熱海富士との激闘に新時代の兆し
関脇・若隆景が夏巡業で5勝4敗を記録。大関昇進条件の33勝達成へ向け、稽古量増加を宣言。熱海富士ら若手との対戦から見える新時代の相撲界を分析。

夏巡業青森場所での奮闘
2025年8月20日の青森巡業で、関脇・若隆景(30=荒汐部屋)は平戸海や熱海富士ら若手実力派と9番を取組み、5勝4敗の成績を収めた。土俵際での粘り腰と低い姿勢からの押し相撲が光り、特に熱海富士(22=伊勢ケ浜部屋)との取組では、三所攻めの切れ味が冴える好勝負を披露。
大関への道程
直近3場所合計33勝が目安とされる大関昇進について、若隆景は「稽古量を20%増やし、四つ相撲の精度向上に注力する」と明言。荒汐親方からは「下半身の安定性が課題」との指摘を受け、毎日1000回の腰振り稽古を課されている。
次世代エースの台頭
注目の熱海富士は今場所3勝6敗ながら、若隆景戦では土俵際まで追い込む健闘。伊勢ケ浜親方は「来場所こそ十両優勝を」と期待を寄せる。両者の対戦データ分析(下表参照)から新時代の相撲スタイルが浮き彫りに。
対戦力士 | 押し相撲率 | 決まり手バリエーション | 平均取り組み時間 |
---|---|---|---|
若隆景 | 68% | 8種類 | 23秒 |
熱海富士 | 54% | 12種類 | 31秒 |
秋場所への布石
若隆景は9月1日から部屋稽古を通常の1.5倍に増量。栄養管理士を同行させた食事管理と、最新スポーツ科学を導入した稽古メニューで体幹強化に注力している。大関経験者の琴桜からは「あと一押しの踏ん張り時」との助言を受けるなど、昇進へ向けた環境整備が急ピッチで進む。