元幕内・旭大星が大いちょうに別れ 油そば店開業へ!「相撲で学んだ絆を次世代に」
元幕内・旭大星が壮麗な断髪式で現役生活に幕。柔道出身の異色経歴から幕内最高位8枚目まで上り詰めた軌跡と、油そば店開業に向けた新たな挑戦を熱くレポート。

涙と笑顔の断髪式
2025年6月1日、都内ホテルにて約400人の関係者が見守る中、元幕内・旭大星(本名・大串拓也)の断髪式が執り行われた。照ノ富士親方や高安ら現役力士からOBまでが列席し、大銀杏を切り落とす最後の一剪みは師匠・大島親方(元旭天鵬)が担当。家族総出でハサミを入れる温かいセレモニーとなった。
柔道から相撲へ 波乱のキャリア
- 柔道部出身の異色経歴:旭川大高時代に培った投げ技を武器に2008年初土俵
- 幕内躍進:2018年夏場所で10勝5敗の好成績を収め敢闘賞獲得
- 不屈の精神:両膝負傷で序ノ口転落も現役続行を選択
- 引退決断:2025年1月に35歳で現役引退を発表
第二の人生は「油そば職人」
現在は東京・恵比寿の名店で修行中。「相撲で学んだのは人との繋がり。麺のコシと人間関係、どちらも『粘り強さ』が命です」と職人魂に火が付いた様子。2026年春の開業を目指し、毎日20kgの麺打ちに励んでいる。
関係者の声
- 照ノ富士親方:「稽古場でいつも最後まで残って研究していた努力家」
- 料理長・山田氏:「握りこぶしサイズのネギをみじん切りする手つきがプロ級」
- ファン代表:「油そば店のメニューに『大銀杏スペシャル』を作ってほしい」
「相撲人生物語に後悔なし。次はおいしい笑顔を作る番です」と新たな挑戦へ意欲を燃やす元力士の姿に、会場からは温かい拍手が鳴り止まなかった。