ソフトバンクの新守護神・杉山一樹が台頭!クローザー固定しない理由とは

ソフトバンクの新守護神・杉山一樹が台頭。クローザーを固定しない理由とチームの戦略を解説。

ソフトバンクの新守護神・杉山一樹

ソフトバンクは3日の日本ハム戦(みずほペイペイ)に4―1の快勝を収め、4連勝を飾った。貯金を今季最多の「11」とし、首位・オリックス、3位に陥落した日本ハムとゲーム差なしの2位に浮上。右脇腹を痛めて登録を抹消された正三塁手・栗原の離脱ショックを感じさせない見事なスイープだった。不振から脱した大砲・山川が12号先制ソロ、13号中押し弾を放って打線をけん引。投げては松本晴が7回14奪三振、1失点(自責0)の快投で3勝目を挙げた。

そして、この日も〝新守護神〟が威風堂々と最後を締めた。9回に3番手でマウンドに上がった杉山一樹投手(27)は、走者を背負うも慌てることなく無失点に封じて7セーブ目をマーク。ロベルト・オスナ投手(30)が不振を理由にクローザーをはく奪されて以降、6度のセーブ機会すべてで仕事を全うした。

クローザーを固定しない理由

6月6日のヤクルトとの交流戦(神宮)でオスナがセーブに失敗してから首脳陣はクローザーを固定しない方針を打ち出し、リーグ戦再開後も継続している。ただ、ここまで1試合を除いて抑えで起用されているのが杉山だけに実質上、新守護神と言える。それでもチームが直接的な指名を控える理由はなぜか。

選手間やチーム内には「あのモイネロでさえも中継ぎ時代そうだったように、9回になると意識すぎて本来のパフォーマンスを発揮できない投手は少なくない。選手が過剰に意識しないための親心」との見方がある。

当事者でなければ分からない9回の重圧。性格的な「向き」「不向き」、そして「責任感」が結果的に空回りする場合もある。さらには「クローザーは名誉なポジション。表に出さないが、中継ぎなら誰しもその座を狙っている。早々に代役を指名せず、競争環境を残した上で信頼をつかむ投手の台頭が望まれる」という声もあった。

杉山一樹のパフォーマンス

杉山のパフォーマンスは、チームの狙い通り――。7年目右腕は「その前の回をやってきたからこそ、9回は楽しい」と胸を張る。「人間万事塞翁(さいおう)が馬」とばかりに、また一つ才能が突き抜けようとしている。

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