【日本ハム】郡司裕也が再び劇的サヨナラ打! 9回満塁で熱戦を制す「崖っぷちが似合う男」の勝負強さ
日本ハム・郡司裕也捕手が今季2度目のサヨナラ打でチームを勝利に導いた。9回1死満塁の絶体絶命から放った右前適時打が試合を決め、単独首位を堅持。勝負強さと冷静な分析力が光る決勝シーンを徹底解説。

9回裏の劇的逆転劇
エスコンフィールドに響いた歓声 2025年5月21日、日本ハム対ソフトバンク戦の大詰め。1-1の同点で迎えた9回裏、日本ハムは1死満塁の絶好機を演出。マウンドにはソフトバンクの守護神・大山が立ちはだかる。
勝負の5球目
カウント1-1からファウルで粘りを見せた郡司は、5球目に放たれた高めの直球(151km/h)を鋭く右前へ叩き込み、三塁走者を生還させた。打球がグラウンドに落ちた瞬間、ベンチから飛び出した北山投手と抱き合う姿が勝利の瞬間を象徴していた。
データが語る「クライマックス男」
- 今季サヨナラ打:2本(4/11西武戦 代打2ラン含む)
- 得点圏打率:.378(リーグ3位)
- 9回打率:.412(7打数3安打)
本人分析の緻密さ
「凡打が続いた後、谷内コーチに『いつもの郡司っぽくなってきた』と言われたのがきっかけ。ピッチャーの配球パターンを想定しながら、『ここぞ』という球を確実に捉える意識を持ちました」と語る。
チームに貢献する捕手の二刀流
- 守備面:北山の完投をリード
- 攻撃面:チーム打率2位(.287)
- 心理戦:前打者レイエスの敬遠を逆手に取る
ベンチ裏の戦略会議
9回攻撃前、郡司は万波の四球→石井/清宮の進塁打→レイエス敬遠というシナリオを予測。「まさに想定通りの満塁シチュエーション。捕手としての読みが打撃に活きた」と指揮官も絶賛した。
ファン熱狂の「どたんば美学」
「15日のオリックス戦で34試合ぶりの安打が決勝打になった時、『追い込まれる方が力を発揮できる』と実感しました」と語る郡司。今季も:
- 2度のサヨナラ打
- チーム貯金+7
- パ・リーグ独走維持
次節注目ポイント
6月の交流戦を控え、「クライマックスシリーズの予行演習となる重要な一ヶ月。捕手としてのリード力と勝負強さでチームを引っ張りたい」と意気込みを語った。