細野晴希、プロ初勝利で北の剛球左腕として新たな一歩
日本ハムの細野晴希投手がプロ初勝利を飾り、最速158キロの剛球左腕として新たな一歩を踏み出した。

プロ初勝利を飾った細野晴希
日本ハムの細野晴希投手(23)が、6回2安打8奪三振無失点の好投でプロ初勝利をマークしました。2023年ドラフト1位で入団した左腕は、昨季から6度目の登板で念願の1勝目を挙げ、「ホッとした気持ちの方が大きい」と語りました。首位のチームは広島を5-0で下し、貯金は今季最多タイの10となりました。
最速158キロの剛球左腕
細野は東洋大4年時に158キロを記録し、アマチュア最速左腕として注目されました。昨季は左肩の故障もあって2登板のみに終わりましたが、今季は技巧派の山崎や加藤貴を参考にフォームと球のギャップを作ることに意識を向け、「5割程度」の力感で投げる感覚を習得しました。
兄との二人三脚で進化
細野の剛球の礎は、兄の晟哉さんとのトレーニングにあります。東亜学園時代は甲子園出場経験がなく、最速は140キロほどでしたが、兄の指導のもと高3の夏から本格的にウェートトレーニングを開始。兄は細野の要望に合わせた専用メニューを作り、弟の進化を支えました。
散髪効果で記念の1勝
前回の登板では初回から3者連続四球の大乱調で、「ロン毛は野球に向いていなかった」と昨年オフから伸ばしていた襟足をバッサリ切りました。散髪効果もあり、ようやく記念の1勝にたどり着きました。
新庄監督からの絶賛
1年目のキャンプで新庄監督から「インコースに入ってくる真っすぐはほれぼれする」と絶賛された逸材。登板機会がなく次戦は交流戦明けとなりますが、強力な先発陣の仲間入りを果たしました。「いい流れで次の試合も抑えられるように」と、ロマンあふれる北の剛球左腕が新たな一歩を踏み出しました。