【中日】井上監督が語る田中幹也の決勝弾とチームの未来
中日ドラゴンズの井上監督が、田中幹也の決勝ホームランを絶賛し、チームの未来について語る。

井上監督の田中幹也への絶賛
2025年5月21日、中日ドラゴンズはDeNAベイスターズに6-5で勝利し、借金を3とした。同点の9回に田中幹也内野手(24)が左翼へ決勝1号ソロを放ち、井上一樹監督(53)は「小さな巨人、田中幹也さまさま」と大絶賛した。
試合後の井上監督の一問一答
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9回に田中が決勝のソロ 「オレもあれは予測してなかった。ただ、開幕から遅れてきたっていう中で、今、何試合か出てるけど、外すってことが考えづらいぐらいやってくれてるから。小さな巨人といいますか、今日はほんとにデカく見えたわ。あの155センチ(実際は166センチ)が」
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現在、試合に出続けている田中の体調面 「まあまあ。今も話をしたけど『大丈夫』だって。何か不具合があったとしても、選手は大丈夫って言うから。そこはこちらの方で、顔色とか動きを見ながらしてあげないといけないかなと思ってる」
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先発三浦は6回途中3失点 「幹也(田中)が打って、あいつがヒーローみたいになったけど、昨日(2-10の大敗)の今日と考えたら、まずもって三浦かな。事細かく『ああせえ、こうせえ』ってくぎさして、うるさい小じゅうとのように言ってきたけど、今日のピッチングに生かしてくれた」
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どんなことを助言した 「『すべてにおいて準備が遅い』とか、『そういった練習をおろそかにするな』とか、セとパで野球が違うものもあるし、打席で『打ってこい』とは思ってないけど、それやっておかないとリズム崩れるとか、切り替えとか、まだまだ覚えていかないといけないところいっぱいあるから」
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2回には板山が本塁打 「『ホームランバッターの雰囲気出し過ぎやろ』とオレは言ったけどね。でも、もちろん(18日の)東京ドームのホームランでね、たまたま今日もホームラン出たけど、思い切りの良さというのが出てきたと思えば、裕太郎(板山)もチャンスはいっぱいある。だから今が競争という形で、いい相乗効果があるのかなとは思っている」
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昨日の試合後に「考え直すところがある」と 「選手がこれだけ打たれてボロカス負けたっていう次の日の試合に、『あれがあかんかったやろ』『これがあかんかったやろ』と言ってしまうと、動きも緩慢になるし、振りも鈍くなるから、それはあまり言わないようにして。逆に今日は外国人あたりをちょっとオレはいじったりしたけれど、日本人だろうが外国人だろうが、打てなかったらシュンとなりがちだから『いやいや、それをやれたら大丈夫だよ』ぐらいの感じで。オレができるのはそれぐらいしかないんで。今日の勝ちというのは、打てなかった連中、大事なところで結果を出せなかった連中もいる中で、また何か復活させてくれたっていう形の意味では大きな勝利となった」
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プロ野球でも田中のような小さい選手でも頑張れるのは子供にも勇気になる 「本当にね。145センチ(実際は166センチ)の田中幹也が、あれだけのことを…もう本当に今日は、小さな大巨人の田中幹也さまさまだっていう風なことを監督が言っていたと。子どもたちは、大谷翔平を見ていたら『あれぐらい大きくならないとダメなのかな』と思っても、『そうじゃない。こういった小柄の選手でも、これぐらいの活躍ができる』ということを示すには、もってこいの選手なのかなと思います」