2025年5月19日、春季高校野球関東大会第2日、横浜高校は作新学院に8-1で七回コールド勝ちを収め、公式戦26連勝を達成しました。この試合で注目を集めたのが、二回途中から救援登板した池田聖摩内野手（2年）です。池田は5回⅓を投げ、1安打無失点と好リリーフで逆転勝ちに貢献しました。

池田は「平常心で自分の投球ができた。変化球を使ってゴロでしっかり打ち取れたので成長できている」とコメント。二回に1点を先制され、なおも2死満塁のピンチでマウンドに上がり、フルカウントから自慢の直球で押し切り、遊飛でしのぎました。その後はスライダーを効果的に使い、四回以降は一人の走者も出さない完全投球を見せました。

バットでも4-1の五回に右前適時打を放って1安打1打点と、投打で光る活躍を見せました。池田は本職は遊撃手ですが、投手としても最速152キロを誇ります。全身を使ったしなやかなフォームは、小学1年時から始めた陸上競技で培われたもので、跳躍種目で培ったバネや、「ジャベリックスロー」で投球フォームに修正を加え続けたことが、現在の活躍につながっています。

今大会前に行った宮崎遠征で、主将の阿部葉が右太もも裏を負傷し、ベンチスタートとなる中、「つなぐ」をテーマに一丸となり、春夏合わせて甲子園28度出場の作新学院を下しました。準々決勝は春夏通じて甲子園26度出場の強豪・浦和学院と顔を合わせます。強力打線が持ち味の相手には、投手陣の頑張りが不可欠です。池田は「一番の山。一致団結して一戦一戦やっていきたい」と意気込みを語りました。横浜が誇る投打二刀流の2年生がバットで、マウンドで飛躍を続けます。