西武・炭谷銀仁朗 勝利への貢献と信条

西武の炭谷銀仁朗捕手が、好リードで投手を導き、チームの勝利に貢献。その信条は「根拠のあるサインを出すために、投手との何気ない日ごろの会話が重要」。

西武・炭谷銀仁朗 勝利への貢献と信条

西武は 9 日のロッテ戦(県営大宮)に 2―0 で零封勝ち。相手先発の西野には昨季 4 連敗、防御率 0・98 と抑え込まれたが、5 本の長短打で得点を挙げた。

決して多くの援護点ではなかったが、先発した 4 年目の菅井が 6 回 2 安打無失点の好投。その後を甲斐野―ウィンゲンター―平良の新方程式で守り切り、チームの連敗を「2」でストップさせた。今季初登板でプロ 2 勝目をマークした菅井は「無失点で抑えることだけを考えていた」と振り返り、西口監督は「初登板まで期間は空きましたけど、菅井らしく粘りの投球でよく投げてくれた」とたたえるとともに「バッテリーもよく考えてやってくれた」と総括。左腕を好リードで導いた炭谷銀仁朗捕手(37)の献身ぶりにも言及した。

初回、先頭の岡に四球を与えながら、炭谷は後続を 3 者連続でポップフライに打ち取り菅井を落ち着かせた。直球は高め、チェンジアップなどの緩い変化球は低めに集めさせ、高低をつけるなどした配球。さらに外角を相手打者から遠く見せるため、直前のカウント球で内角を強く意識させるなど意図が見えるリードでロッテ打線を翻ろうした。また、捕球してはすぐさま菅井に投げ返すことで、投球テンポにも気を配っていた。

炭谷の信条は「根拠のあるサインを出すために、投手との何気ない日ごろの会話が重要」というもの。その真意について、本人は「ここという場面でピッチャーに安心感を持ってもらえる。こっちは指一本で人の人生を動かしている。僕のいうコミュニケーションは判断材料を増やすためのもの。サインを出すための根拠。だからしゃべらんより、しゃべった方がいい」と打ち明ける。

ベンチからは前日の試合で高橋との意思疎通の面で難が露呈した、主戦捕手の古賀が視線を送っていた。炭谷の老かいなリードは、捕手の何たるかを物語るメッセージとなったはずだ。

次に読むべきもの

【広島カープVS阪神タイガース】逆転劇から見える'新たな攻撃の形' 赤ヘル軍団が挑む連勝への道
プロ野球

【広島カープVS阪神タイガース】逆転劇から見える'新たな攻撃の形' 赤ヘル軍団が挑む連勝への道

広島カープが巨人戦で見せた劇的逆転勝利を分析。40イニング無得点記録と最終回無抵抗の二大ジンクスを打破した赤ヘル軍団が、首位阪神との直接対決で新たな歴史を刻む可能性に迫る。

【DeNA】背番号18継承者・小園健太がついに1軍先発へ 今季イースタン防御率1.67の逸材が本格始動
プロ野球

【DeNA】背番号18継承者・小園健太がついに1軍先発へ 今季イースタン防御率1.67の逸材が本格始動

DeNAベイスターズの若きエース候補・小園健太投手が今季初の1軍先発候補に浮上。イースタンリーグで防御率1.67の好成績を残し、背番号18の重責を背に本格的な飛躍へ。三浦監督の期待に応えるか注目が集まる。

【日本ハム】郡司裕也が再び劇的サヨナラ打! 9回満塁で熱戦を制す「崖っぷちが似合う男」の勝負強さ
プロ野球

【日本ハム】郡司裕也が再び劇的サヨナラ打! 9回満塁で熱戦を制す「崖っぷちが似合う男」の勝負強さ

日本ハム・郡司裕也捕手が今季2度目のサヨナラ打でチームを勝利に導いた。9回1死満塁の絶体絶命から放った右前適時打が試合を決め、単独首位を堅持。勝負強さと冷静な分析力が光る決勝シーンを徹底解説。

【DeNA戦力急浮上】ビシエド復帰で三浦監督が確信『66番の脅威』 メキシカンリーグから再び日本球界へ
プロ野球

【DeNA戦力急浮上】ビシエド復帰で三浦監督が確信『66番の脅威』 メキシカンリーグから再び日本球界へ

DeNAが元中日のダヤン・ビシエド内野手と契約を発表。推定年俸6500万円で背番号66を継承。三浦監督は「日本野球を熟知した即戦力」と高評価。左のフォードとの右左併用で得点力増強に期待。

【巨人軍打線覚醒】下位打線が爆発!20安打15得点の圧巻オフェンスでヤクルト撃破
プロ野球

【巨人軍打線覚醒】下位打線が爆発!20安打15得点の圧巻オフェンスでヤクルト撃破

読売ジャイアンツが打順変更で下位打線が爆発、20安打15得点の圧倒的攻撃力でヤクルトを撃破。丸佳浩&中山礼都の連発含む打線分析と専門家の戦術解説。

【福岡ソフトバンクホークス】宮崎颯が支配下登録達成!トミー・ジョン手術からの復活を誓う「全力で打者と勝負」
プロ野球

【福岡ソフトバンクホークス】宮崎颯が支配下登録達成!トミー・ジョン手術からの復活を誓う「全力で打者と勝負」

育成3年目の左腕・宮崎颯が念願の支配下登録を果たす。トミー・ジョン手術を乗り越え、今季ウエスタン・リーグで防御率1.11の好成績をマーク。150km超えの直球を武器に一軍昇格へ意欲を燃やす。

伝説の2928本!長嶋茂雄氏追悼試合で実現した史上最強始球式の衝撃
プロ野球

伝説の2928本!長嶋茂雄氏追悼試合で実現した史上最強始球式の衝撃

読売ジャイアンツが開催した長嶋茂雄氏の追悼試合で、松井秀喜、王貞治ら歴代スターが集結。始球式参加者の通算本塁打2928本という驚異的な数字がファンを震撼させた。伝説の選手たちが紡ぐ歴史的瞬間の全容をレポート。

【DeNA緊急分析】敵地でソフトバンクに3連敗! 交流戦苦戦で阪神との差拡大に焦燥
プロ野球

【DeNA緊急分析】敵地でソフトバンクに3連敗! 交流戦苦戦で阪神との差拡大に焦燥

DeNAがソフトバンク戦で劇的逆転負けを喫し、交流戦3連敗で首位阪神との差が2.5ゲームに拡大。昨季日本一の原動力だった敵地強さが通用しない異変を徹底検証。

【阪神圧勝の方程式】セ・リーグ貯金独占目前!藤川監督の采配が生む8連勝の衝撃
プロ野球

【阪神圧勝の方程式】セ・リーグ貯金独占目前!藤川監督の采配が生む8連勝の衝撃

阪神タイガースが8連勝でセ・リーグ貯金首位を独走中。藤川監督率いる強力チームの戦術分析と今後の展望を徹底解説。

【2025パ・リーグ球宴】新星×ベテランが激突!達孝太&寺地隆成ら若手台頭で熱戦予感
プロ野球

【2025パ・リーグ球宴】新星×ベテランが激突!達孝太&寺地隆成ら若手台頭で熱戦予感

2025年プロ野球オールスターゲームのパ・リーグ選出30選手を徹底分析。日本ハム・達孝太やロッテ・寺地隆成ら若手の初選出から、オリックス・九里亜蓮らベテランの活躍まで、球宴を彩る注目ポイントを解説。

新星の覚醒!ヤクルト下川隼佑が神宮初登板で巨人強打線を完封
プロ野球

新星の覚醒!ヤクルト下川隼佑が神宮初登板で巨人強打線を完封

育成ドラフト出身のヤクルト・下川隼佑投手が本拠地神宮球場での初登板で巨人の強力打線を2イニング無失点に抑え込み、将来のエース候補としての存在感を示した。

【DeNA東克樹】悪天候をものともしない7回3失点の粘投!6勝目で証明した逆境突破力 五十嵐氏絶賛「真のエースの仕事」
プロ野球

【DeNA東克樹】悪天候をものともしない7回3失点の粘投!6勝目で証明した逆境突破力 五十嵐氏絶賛「真のエースの仕事」

DeNA・東克樹が雨の中での粘り強い7回3失点投球で今季6勝目を挙げ、五十嵐亮太氏から「真のエースの仕事」と絶賛された。悪条件を跳ね返す投球内容とチーム連勝記録更新の意義を分析。

巨人の新星・中山礼都が首位打者争いに名乗り!解説陣が絶賛するその実力とは
プロ野球

巨人の新星・中山礼都が首位打者争いに名乗り!解説陣が絶賛するその実力とは

巨人の中山礼都が解説陣から絶賛され、首位打者争いの可能性が高まっています。そのバッティング技術と今後の活躍に注目が集まっています。

巨人・戸郷翔征のピッチング分析:5回の慎重さが招いた失点
プロ野球

巨人・戸郷翔征のピッチング分析:5回の慎重さが招いた失点

巨人の戸郷翔征がオリックス戦で4回まで無失点も、5回の慎重さが失点を招いた試合の詳細と分析。

【広島カープ】新井監督の育成戦略:若手起用と主力復帰のバランス
プロ野球

【広島カープ】新井監督の育成戦略:若手起用と主力復帰のバランス

広島カープの新井監督が若手選手の起用と主力選手の復帰のバランスを取りながら、チームの勝利と育成を両立させる戦略について解説。

Load More

We use essential cookies to make our site work. With your consent, we may also use non-essential cookies to improve user experience and analyze website traffic. By clicking "Accept," you agree to our website's cookie use as described in our Cookie Policy.