テニスのルール徹底解説:ボレー戦でのタッチ判定とセルフジャッジの重要性

テニスのボレー戦におけるタッチ判定とセルフジャッジの重要性を解説。ルールを理解し、トラブルなく試合を楽しむためのポイントを紹介。

ボレー戦でのタッチ判定とは

テニスの試合では、ボレー戦中にボールが相手の指や手に触れた場合、タッチとみなされ失点となります。しかし、相手のタッチを目撃した際、どのように対応すべきか、多くのアマチュアプレイヤーが悩むところです。

セルフジャッジの重要性

アマチュアテニスでは、プレイヤー自身がゲームの判定を行う『セルフジャッジ』が一般的です。しかし、セルフジャッジは簡単なようで実は難しく、いい加減な判定がトラブルの原因となることも少なくありません。

タッチ判定のルール

ボールがラケットのグリップ部分に当たって返球された場合、プレイヤーの手にボールが触れていなければ有効です。しかし、打った時にグリップを握っていた指に触れた場合や、ラケットで打つ前に逆の手でボールに触れた場合はタッチとなり、ファウルショットになります。

相手のタッチを指摘する方法

ボールが手に当たったのが明らかな場合は、「今、ボールが当たりましたよね」とファウルショットを指摘することができます。ただし、相手が「絶対に当たっていない」と主張した場合、水掛け論になるため、ロービングアンパイア(巡回審判)を呼んで協議することになります。

セルフジャッジの精神

ボールが手に当たったかどうかは自分が一番よくわかるはずです。ボールが手をかすったのであれば、「ボールに触れたかもしれません」と申告することが望ましいです。こちらから見ていて確信がない場合は、セルフジャッジの精神に則り、相手に有利な判定を下し、そのままプレーを続けるのがベストです。

ロービングアンパイアの役割

お互いに譲らない場合は、ロービングアンパイアを呼び、ボールのコースや打たれた位置、どこからファウルを目撃したかなど、状況を検証しながら結論を導きます。しかし、最終的にロービングが「ボールに当たりましたね」と結論を出すことはできません。そのため、どちらも譲らない場合は、ロービングの現場判断でポイントのやり直しとなることもあります。

解説者紹介

岡川恵美子氏は、17歳で全日本選手権を制覇し、日本初の高校生プロとなりました。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進出をはじめ、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF公認審判員、JTA公認審判員も務めています。また、日本テニス協会理事も務めています。

※本記事は『スマッシュ2025年2号』より抜粋・再編集したものです。

次に読むべきもの

大坂なおみ、ウィンブルドン3回戦で逆転敗退「成長過程にある」 パブリュチェンコワ戦の攻防を徹底分析
テニス

大坂なおみ、ウィンブルドン3回戦で逆転敗退「成長過程にある」 パブリュチェンコワ戦の攻防を徹底分析

大坂なおみがウィンブルドン3回戦でパブリュチェンコワに逆転負け。試合後の会見で「動揺している」と本音を吐露しつつ、芝コートでの成長実感を語った。激闘のポイント分析と今後の課題に迫る。

全米オープン予選で日本勢が熱闘!柴原瑛菜&本玉真唯が2回戦進出、伊藤あおいら続く【テニス速報】
テニス

全米オープン予選で日本勢が熱闘!柴原瑛菜&本玉真唯が2回戦進出、伊藤あおいら続く【テニス速報】

全米オープン女子シングルス予選で柴原瑛菜と本玉真唯が2回戦進出を決め、日本勢が好スタート。19日には伊藤あおいら3選手が登場し、本戦出場権を懸けた熱戦が続く。

チチパス、新コーチにイバニセビッチ氏を起用!フレンチオープン敗退後の大改革にテニス界が注目
テニス

チチパス、新コーチにイバニセビッチ氏を起用!フレンチオープン敗退後の大改革にテニス界が注目

フレンチオープン2回戦敗退のチチパスが元世界No.1コーチのイバニセビッチ氏を招聘。6年ぶりのトップ20陥落危機を乗り越えるための戦略的布陣にテニス関係者が熱視線。

大坂なおみ、雪辱のシニアコバ撃破!7年ぶりウインブルドン3回戦進出で王者復活への狼煙
テニス

大坂なおみ、雪辱のシニアコバ撃破!7年ぶりウインブルドン3回戦進出で王者復活への狼煙

大坂なおみがチェコのシニアコバをストレートで下し、7年ぶりのウインブルドン3回戦進出を果たした。母となった元世界ランキング1位の快進撃に注目が集まる。

ラドゥカヌ、クレーコートで初のシード撃破! ストラスブール国際で4度目の対決を制す「戦術の進化が光る勝利」
テニス

ラドゥカヌ、クレーコートで初のシード撃破! ストラスブール国際で4度目の対決を制す「戦術の進化が光る勝利」

エマ・ラドゥカヌがストラスブール国際1回戦で第5シードのカサキナをストレートで撃破。クレーコート適応の手応えを語り、次戦はコリンズとの激闘へ。大会の注目カードを徹底分析。

36歳の闘志 マリン・チリッチが描くウィンブルドン復活劇 錦織圭との名勝負再び
テニス

36歳の闘志 マリン・チリッチが描くウィンブルドン復活劇 錦織圭との名勝負再び

2014年全米オープン王者マリン・チリッチが36歳で見せる不屈の闘志。度重なる故障を乗り越え、ウィンブルドン4回戦進出を果たしたクロアチア人ベテランの軌跡と今後の展望を徹底分析。

アルカラス、死闘の末にルブレフ撃破! シンシナティOPベスト4進出でズベレフと激突へ
テニス

アルカラス、死闘の末にルブレフ撃破! シンシナティOPベスト4進出でズベレフと激突へ

スペインの若きエース・アルカラスが2時間17分の激闘を制しシンシナティOP準決勝進出。第3セット終盤の神経戦を制し、次戦でズベレフとの頂上対決が実現。

大坂なおみ、ウィンブルドン初16強ならず 2時間3分の死闘でパブリュチェンコワに逆転許す
テニス

大坂なおみ、ウィンブルドン初16強ならず 2時間3分の死闘でパブリュチェンコワに逆転許す

4大大会優勝経験者の大坂なおみがウィンブルドン3回戦でフルセットの末に逆転負け。サーブのコントロール重視戦略が裏目に。試合詳細と今後の課題を分析。

園田彩乃のトレーニングショットが話題!バキバキ背筋でアスリートの美を披露
テニス

園田彩乃のトレーニングショットが話題!バキバキ背筋でアスリートの美を披露

プロテニスプレーヤー園田彩乃がインスタグラムでトレーニング中の背筋を披露。その美しい姿が話題に。

ジェシカ・ペグラが2028年ロサンゼルス五輪を最後の舞台に引退を宣言
テニス

ジェシカ・ペグラが2028年ロサンゼルス五輪を最後の舞台に引退を宣言

現世界ランキング4位のジェシカ・ペグラが2028年ロサンゼルス五輪を最後の舞台として引退を宣言。その背景と今後の展望を詳しく紹介。

ムバダラ・シティ・オープンでハプニング続出!ベン・シェルトンの観客直撃ボールに会場騒然
テニス

ムバダラ・シティ・オープンでハプニング続出!ベン・シェルトンの観客直撃ボールに会場騒然

ムバダラ・シティ・オープンでベン・シェルトンが観客にボールを直撃するハプニングが発生。審判の忠告直後に起きた出来事に会場がざわつく。

深夜の熱戦!ダビドビッチ フォキナが第1シード撃破で初のベスト4進出<男子テニス>
テニス

深夜の熱戦!ダビドビッチ フォキナが第1シード撃破で初のベスト4進出<男子テニス>

ダビドビッチ フォキナが第1シードのフリッツを破り、初のベスト4進出を果たした。3時間超えの死闘を制した瞬間をレポート。

ウィンブルドン2025:穂積絵莉ペア、激闘の末に敗退、ダブルス16強ならず
テニス

ウィンブルドン2025:穂積絵莉ペア、激闘の末に敗退、ダブルス16強ならず

2025年ウィンブルドン女子ダブルス2回戦で、穂積絵莉とA・スーチャディペアが激戦の末に敗退し、ベスト16進出を逃しました。

ノスコバがタイトル防衛に向け強烈なスタート!WTAモンテレイで勝利を収める
テニス

ノスコバがタイトル防衛に向け強烈なスタート!WTAモンテレイで勝利を収める

リンダ・ノスコバがWTAモンテレイでルル・スンに勝利し、タイトル防衛に向けて強烈なスタートを切りました。詳細な試合内容と今後の展望を紹介します。

クレイチコバ、ウインブルドン2025で3回戦進出!ナバーロとの激突に注目
テニス

クレイチコバ、ウインブルドン2025で3回戦進出!ナバーロとの激突に注目

ウインブルドン2025でクレイチコバが2試合連続フルセット勝利を収め、3回戦進出。次は世界10位のナバーロと対戦。

Load More

We use essential cookies to make our site work. With your consent, we may also use non-essential cookies to improve user experience and analyze website traffic. By clicking "Accept," you agree to our website's cookie use as described in our Cookie Policy.