大坂なおみ、ウィンブルドン3回戦で逆転敗退「成長過程にある」 パブリュチェンコワ戦の攻防を徹底分析
大坂なおみがウィンブルドン3回戦でパブリュチェンコワに逆転負け。試合後の会見で「動揺している」と本音を吐露しつつ、芝コートでの成長実感を語った。激闘のポイント分析と今後の課題に迫る。

激闘3セットの軌跡
第1セットで3本のサービスエースを決める好調スタートを見せた大坂。第2ゲームで早々にブレークを奪い、鋭いストロークで主導権を握る。しかし第7ゲームで0-40のピンチを招き、パブリュチェンコワの強打に屈する場面も。第9ゲームでサービスをキープし6-3で先取する。
第2セットでは相手の戦略変更が奏功。パブリュチェンコワがネットプレーを増加(全試合ネットアプローチ成功率72%)。大坂は第5ゲームでブレークバックに成功するも、第10ゲームで2度目のブレークを許しセットを失う。
最終セットで流れが決定。4-5の第10ゲーム、大坂のセカンドサーバーへの攻撃集中戦術が功を奏し、パブリュチェンコワがマッチポイントを奪取。試合時間2時間28分の死闘に幕。
技術統計から見える課題
- ダブルフォルト:大坂5本 vs パブリュチェンコワ2本
- ブレークポイント変換率:大坂33% vs パブリュチェンコワ45%
- ネットプレー成功率:大坂58% vs パブリュチェンコワ72%
専門家の視点
元日本代表コーチ・田辺氏は「サーブの安定性向上が顕著だが、ローボレーの精度に課題残す。芝コートでの前衛戦略の研究が必要」と指摘。
未来への布石
大坂は「ダブルフォルト改善とリターン時のフットワーク強化」を今後の課題と明言。8月のハードコートシーズンに向け、新たなコーチ陣との調整が注目される。