アーロン・ジャッジがイチローの記録を超える日は来るのか?MLB2025シーズンの驚異的な成績
ヤンキースのアーロン・ジャッジがイチローのようなヒットを目指す発言をした背景と、2025シーズンの驚異的な成績を分析。

ジャッジの野望と現状
ヤンキースのアーロン・ジャッジは、現地時間5月31日に米スポーツ専門局『FOX Sports』の中継番組内で、「イチローのようなヒットを打てるように目指したいんだ」と語った。この発言は、アレックス・ロドリゲス、デレク・ジーター、デビッド・オルティスという3人の大物OBに囲まれた中でのさりげないものだったが、パワーヒッターとしての実績を考えると、非常に興味深いコメントだった。
ロドリゲス氏の挑戦
ロドリゲス氏は全米中継の番組で、「今シーズンはイチローのように258安打ペースで、ホームランはバリー・ボンズ並みのペースで打っているけど、ヒット、もしくは打率とホームランのどちらに誇りを感じる?」と質問した。これに対し、ジャッジは「誰もがホームランは大好きだと思う。でも、正直に言って、僕が見てきた凄い選手たちは高打率を残していたんだ。とにかく外野の間に強い打球を飛ばしていたんだ」と回答した。
2025シーズンの驚異的な成績
2025シーズンのジャッジは、イチローのようなタイプへの変貌も可能ではないかと期待されている。5月終了時点の歴代安打数では、2001年のイチロー氏が叩き出した86安打に並び、現地時間6月1日のドジャース戦が終了した時点で打率.391を記録。年間安打数も単純計算ながら240.2本で、2001年にルーキーだったイチロー氏が記録した242本に迫る本数である。
完全無欠のジャッジ
さらに、ハイアベレージを残しながら、本塁打も年間58.6発ペースを維持している点が驚異的だ。これはまさに完全無欠のジャッジの異能さを物語る結果と言えよう。
今後の展望
順風満帆にいかないのが、世界屈指の舞台であるメジャーリーグだ。それでも、ロドリゲス氏に「言葉がないよ」と言わしめるジャッジであるならば、最終的にイチロー氏とボンズ氏の両方を兼ねたような成績を残すかもしれない。少なくとも、その可能性を期待せずにはいられない。