【Jリーグ若き星】岡山MF佐藤龍之介が示した代表への覚悟 ~18歳の決意と成長の軌跡~
J1第19節で同点ゴールを決めた岡山MF佐藤龍之介が日本代表初選出後の心境を語る。18歳の新星が描く攻撃的サッカーと代表での成長戦略に迫る。

敵地で輝いた18歳の決断力
湘南戦前半37分、右サイドでボールを受けた佐藤龍之介は鋭いドリブル突破で相手DFを翻弄。カットインから放たれた左足の強烈なシュートはDFをかすめながらもネットを揺らし、チームの同点弾となった。
「スペースを正確に読んでの仕掛けが功を奏しました。代表に選ばれた今こそ、積極的なプレーで存在感を示したい」と語る表情には、若手らしからぬ冷静さが宿る。
ポジション適応力が生む多様性
今季14試合4得点の活躍の背景には、ウイングバックという新ポジションでの進化がある。守備時は最終ラインまで深く戻り、攻撃時は自由な動きで相手陣形を撹乱。FC東京時代とは異なる役割を着実に消化している。
岡山の大石監督は「ポジション理解力と学習速度が突出。攻守に渡る運動量がチームのバランスを支えている」と高評価。ユース時代から培った中央での技術をサイドで発揮する新たな武器を手に入れた。
代表初選出で見据える未来
5日のオーストラリア戦を控え、佐藤は「世界レベルの強度を肌で感じ、自分の武器を磨く絶好の機会」と意欲を燃やす。練習では遠藤航、久保建英ら先輩選手の動きを貪欲に観察、攻撃的MFとしての新たな可能性を模索中だ。
サポーターからは「日本の新たなエース候補」との声も。本人は「代表で得た経験をJリーグの試合に還元したい」と、常に成長を志向する姿勢を崩さない。
データで見る急成長
- 今季ドリブル成功率:68%(ルーキーMF中1位)
- クロス精度:42%(前年比+15%)
- 90分間平均走行距離:11.2km
次節の磐田戦では代表帰国後初出場が予想され、新たな武器を携えたプレーが注目を集める。