ナゲッツ、2年連続第7戦で敗退|ヨキッチが語るチームの課題と未来
デンバー・ナゲッツが2年連続でプレーオフ第7戦で敗退。ニコラ・ヨキッチがチームの課題と今後の展望を語る。

2025年5月18日、デンバー・ナゲッツはオクラホマシティ・サンダーとのカンファレンス・セミファイナル第7戦で93-125のスコアで完敗し、シーズンを終えた。ナゲッツのエース、ニコラ・ヨキッチはこの試合で20得点、9リバウンド、7アシストを記録したが、第6戦までの平均成績(30.0得点、14.8リバウンド、5.2アシスト)を下回る結果となった。
試合後、ヨキッチは「この試合は第2戦に非常に似ていた。ターンオーバーが多く、シュートも決まらなかった。相手はアグレッシブに走り、我々は受け身だった」と静かに敗因を語った。また、主力選手の負傷もチームにとっての不運だった。アーロン・ゴードンは左ハムストリングを痛めながらも出場し、24分のプレーで8得点、11リバウンドを記録した。
ナゲッツは第1クォーターを26-21でリードして終えたが、第2クォーターで20-39と一気にリードを奪われ、以降は完全に流れを失った。ヨキッチは「“たられば”の話はしない。チャンスはあったが、それをものにできなかっただけだ」と語り、対戦したシェイ・ギルジャス・アレクサンダーについて「彼は特別な選手だ。まるで小さなパンサーのようだ」と最大級の敬意を表した。
今シーズン、ナゲッツはレギュラーシーズン終盤にHCのマイケル・マローンが辞任し、デビッド・アデルマン暫定HCが指揮を執った。ヨキッチは「とても難しい状況での引き継ぎだった。残りわずかな試合数で何かを変えるのは本当に大変なこと。でも彼はチームのエネルギーを変え、選手たちを奮い立たせ、信じさせてくれた」と評価した。
来季以降の課題として、ヨキッチは選手層の問題を挙げた。「長いシーズンを同じローテーションで戦い続けるのは大変だ。20〜30試合も出場していない選手に、いきなり活躍を期待するのは難しい。最終的には、層が厚いチームが勝っている」と語った。
ヨキッチは今シーズンを「誇りに思う」と振り返り、「1回戦の時点で、多くの人がクリッパーズに負けると予想していた。でも、我々はなんとか勝ち抜いた。今日はダメだったけど、それでもこのチームには誇りを感じている」と述べた。また、昨オフにパリオリンピックに出場したことで「むしろ自分は良くなったと感じている。国の代表として違うルール、違う選手とプレーすることで学ぶことも多い」と語り、今後のユーロバスケット出場についても検討中であることを明らかにした。
最後に、ヨキッチは「当面は…たぶん数日はビール三昧になると思うよ(笑)」と笑顔を見せて会見を締めくくった。