大学野球の人気と長嶋茂雄の金言

日本プロ野球界のスーパースター・長嶋茂雄さんは、現役を引退した 1974 年から 51 年が経過しています。しかし、長嶋さんの言葉は今でも多くの人に印象深く記憶されています。

長嶋さんが巨人に入団した 1958 年、プロ野球は一気に観客動員を増やして人気の上でも六大学野球を逆転しました。長嶋さんのチャンスに強いバッティングと華麗な守備は、高度成長期に普及したお茶の間のテレビの前に大人たちを釘付けにし、背番号 3 に憧れた子供たちはみな YG マークの帽子を被るようになりました。

1959 年の天覧試合におけるサヨナラホームランに象徴されるように、長嶋さんはここぞというときに必ず打ってくれたという印象を持つファンは多いです。

では、なぜ長嶋茂雄はあれほどチャンスに強かったのでしょうか？

その疑問をご本人にぶつけるチャンスが巡って来たのは、長嶋さんがジャイアンツで二度目の監督に就任した年の翌年、初めて日本一の栄冠を手にする年のシーズン中だったのです。

インタビューの場所は、横浜中華街の老舗・聘珍楼の最上階の個室でした。長嶋さんは中華料理が好きらしく、シーズン中にインタビューを受けるときには、横浜スタジアムの試合前では聘珍楼、東京ドームでは後楽園飯店と決まっていたそうです。