【親子2代の絆】弘津悠が描くサクラフィフティーンの歴史的挑戦 ラグビーW杯ベスト8への軌跡
父・英司氏のDNAを受け継ぐ弘津悠が率いる女子日本代表のW杯挑戦。7人制の経験を武器に、15人制初出場でベスト8突破を目指す親子2代の熱き物語。

新時代を切り開くサクラフィフティーンの覚悟
2025年女子ラグビーワールドカップ開幕を目前に控え、日本代表CTB・弘津悠(24)が決意のインタビューに臨んだ。神戸製鋼黄金期を支えた父・英司氏(57)との親子2代W杯出場という稀有な経歴を持つアスリートは、鋭い眼光で語り始める。
攻守の要が放つ新戦術
- 7人制で培った高速パス回しとスペース創出能力
- コンタクトプレーを軸にした多角的攻撃システム
- ディフェンスリーダーとしてのポジショニング指導
父娘で紡ぐラグビー哲学
「顔を上げた時にバックスラインが突破してないと、FWは地獄を見る」
現神戸チームディレクターの英司氏から受け継いだFW目線の戦術理解が、弘津のプレーに深みを与える。7月のスペイン戦では3トライを決める活躍で、世界ランク13位の強豪を圧倒した。
データが示す進化
指標 | 2023年 | 2025年 |
---|---|---|
平均ゲイン | 4.2m | 6.8m |
タックル成功率 | 78% | 89% |
パス成功率 | 82% | 91% |
歴史的瞬間へのカウントダウン
8月24日アイルランド戦を皮切りに、日本代表は初の決勝トーナメント進出を目指す。マッケンジーヘッドコーチが導入したマルチフェイス攻撃とスマートディフェンスの新システムが、世界ランク5位の強豪を震撼させる。
注目の対戦カード
- アイルランド戦(8/24):高速パス vs 重厚FW
- オーストラリア戦(8/31):7人制出身選手同士の対決
- スペイン戦(9/7):リベンジマッチの行方
未来へつなぐラグビー遺産
医療機器販売会社に勤務しながら代表を続ける弘津は、インタビューの最後に静かに宣言した。
「この戦いが、次の世代の女子アスリートへのバトンになりますように」
父が95年W杯で築いた伝統を、新時代のスタイルで昇華させる時が来た。サクラフィフティーンの挑戦は、日本ラグビー史に新たな1ページを刻む。