イクイノックスが殿堂入り!2025年度顕彰馬に選出され、日本の競馬史に新たな1ページを刻む
イクイノックスが2025年度の顕彰馬に選出され、日本の競馬史に確かな足跡を残しました。その圧倒的なパフォーマンスと記録を振り返ります。

イクイノックスの圧倒的な勝利
2025年6月16日、JRAは2025年度の顕彰馬にイクイノックス(牡6歳)が選出されたと発表しました。引退レースとなったジャパンCを4馬身差で圧勝したイクイノックスは、記者投票で143票(得票率90.5%)を集め、選定基準を一発でクリアしました。
選定対象初年度での殿堂入り
イクイノックスは、選定対象初年度での殿堂入りを果たし、ディープインパクトやウオッカなどに続く13頭目となりました。昨年のコントレイル、キングカメハメハに続き、38頭目の栄誉をつかみ取ったのです。
木村哲也調教師のコメント
現役時代にイクイノックスを管理した木村哲也調教師は、「引退レースとなったジャパンCを制覇したことが、まだ記憶に新しいこのタイミングで選定いただいたことは、彼が日本の競馬史に確かな足跡を残すことができた証しであると思っております」と感謝の意を表しました。
イクイノックスの生涯成績
イクイノックスの生涯成績は10戦8勝、2着2回(うちG1・6勝を含む重賞7勝)です。クラシックでは皐月賞、ダービーともに2着に敗れたものの、休養を挟んだ秋から快進撃がスタート。天皇賞・秋、有馬記念、ドバイシーマC、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンCと国内外で破竹のG1・6連勝を決めました。
世界ランク1位の栄誉
IFHA(国際競馬総括機関連盟)発表の「ロンジン・ワールドベストレースホースランキング」では、2023年度の世界ランク1位に君臨。JRA賞年度代表馬には2022年、2023年と2年連続で輝き、総獲得賞金は22億1544万6100円を記録しました。
種牡馬としての期待
引退後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入り。種付け料2000万円はスタッドイン初年度の国内種牡馬としてはディープインパクト、コントレイル(ともに初年度1200万円)を抜く歴代最高額で、大きな期待が寄せられています。交配相手はアーモンドアイ、クロノジェネシス、ソダシ、リスグラシューといった日本馬だけではなく、海外から輸入繁殖牝馬も日本に渡るなど、まさにワールドクラスの評価を与えられたと言っていいでしょう。
今後の展望
シルクレーシングの米本代表は、「2年余りの競走生活でありましたが、その圧倒的なパフォーマンスで日本競馬が世界に誇れるレベルに達していることを、自らの走りで証明してくれました。2年後には父イクイノックスの産駒が競馬場のターフにデビューすることと思いますので、引き続きご声援いただければ幸いです」と述べました。産駒は次々と誕生していて、初年度産駒は2027年にデビューを迎えます。世界最強のまま引退した令和の怪物は、その遺伝子を後世に継承していくことでしょう。