【徹底解説】メイショウタバルの宝塚記念制覇!絶妙ペースと馬場適性が鍵
メイショウタバルが宝塚記念を制覇した要因を、絶妙なペース配分と馬場適性の観点から徹底解説。

メイショウタバルの勝利の鍵
メイショウタバルが宝塚記念を制覇した要因は、大きく2つあります。1つ目は絶妙なペース配分です。ハナを切って刻んだ1000メートル通過59秒1のラップは、これ以上速いとオーバーペースになり、落としすぎると折り合いを欠く可能性も出る、絶妙なラインでした。
馬場適性の重要性
2つ目は道悪適性です。やや重まで回復したとはいえ前日から未明までの雨量を考えると、水分はしっかり含んでいました。4角で馬体を併せてきたベラジオオペラが直線で3、4頭分、外へ出したのとは対照的に、タバルは最も馬場が緩いラチ沿いぴったりを進みました。こなせるからこその進路選択です。それでいて上がりはタバル36秒0、オペラ36秒4。4角で半馬身ほどだった差が、ゴールでは3馬身ですから、進路と道悪適性の差が出ました。
松本オーナーと武豊騎手の喜び
「メイショウさん」こと松本オーナーは久しぶりのJRA・G1制覇ですね。私も“小倉3冠”を取ったメイショウカイドウなど、たくさんの馬を預けていただきました。馬にも人にも深い愛情を持って接してくださる方で、本当に良くしていただきました。石橋師は騎手時代、私の管理馬によく乗ってくれました。私のJRA500勝は彼が鞍上でした。本当にまじめな男で、武豊騎手をはじめ、たくさんの後輩から慕われるのもよく分かります。メイショウサムソンでダービーも制しただけに、松本オーナー、武豊騎手とのG1制覇は喜びもひとしおでしょう。心から祝福します。
2着ベラジオオペラと3着ジャスティンパレス
2着ベラジオオペラは好位からタバルをつかまえに動いて、最後は突き放されましたが、1番人気として勝ちに行く競馬を見せました。強い2着だったと思います。3着ジャスティンパレスはディー騎手がしまいにかけた作戦が功を奏しました。極端な競馬の方がいいのかもしれません。
牝馬レガレイラの苦戦
牝馬レガレイラは11着。休み明け、大外枠、道悪と厳しい条件が重なりました。