骨形成不全症を乗り越えて:慶大野球部の大野晴人さんが始球式で笑顔を披露
難病の骨形成不全症を患いながらも、慶大野球部に入団した大野晴人さんが、東京6大学野球の始球式で笑顔を披露しました。

始球式での大役を果たした大野晴人さん
2025年6月1日、東京の神宮球場で行われた東京6大学野球の慶大対早大戦において、慶大野球部に入団中の大野晴人さん(10)が始球式を務めました。大野さんは、難病の骨形成不全症を患いながらも、千葉県内の小学校に通う5年生です。昨年9月に慶大野球部に入団し、歳の離れた選手たちと交流を深めてきました。
始球式での感動の瞬間
始球式に臨むに当たって、大野さんは「楽しめればそれでいいから、楽しんでやってきて」と背中を押され、笑顔いっぱいに大役を務めあげました。マウンド上で深々とお辞儀した後、投げ込みを披露し、「投げるまで緊張したけど、笑顔でできました。70点ぐらい」とうれしそうに話しました。
交流を深める「山手線キャッチボール」
大野さんは、慶大野球部の選手たちと「山手線キャッチボール」と呼ばれるキャッチボールを通じて交流を深めてきました。好きなアニメを言い合いながらボールを投げ合うことで、心優しいお兄さんのように慕われています。
認定NPO法人「Being ALIVE Japan」の活動
今回の始球式は、認定NPO法人「Being ALIVE Japan」による長期療養中の子どもにスポーツの機会を提供する活動の一環として行われました。大野さんは、同大のユニホーム姿で登場し、多くの観客から温かい拍手を受けました。