大藤沙月、世界卓球選手権で初出場ながらメダル獲得へ!女子シングルスで大舞台を制覇
大藤沙月が世界卓球選手権初出場で女子シングルスに挑み、メダル獲得に王手をかける。彼女の成長と戦略を紹介。

大藤沙月の快進撃
2025年世界卓球選手権個人戦第6日、カタール・ドーハのルサイル・アリーナで、初出場の大藤沙月(ミキハウス)が女子シングルスでメダル獲得に王手をかけました。世界ランク8位の大藤は、4回戦でクロアチアのレア・ラコバッツを4-0で退け、8強入りを果たしました。準々決勝に勝利すれば、混合ダブルスに続く今大会2つ目のメダル獲得が確定します。
大舞台での活躍
大藤は、第4ゲームで7-4とリードを広げ、相手の独特なサーブに対し、回り込んでフォアを打ち抜くなど、攻めの姿勢で試合を支配しました。2回戦では、2017年銅メダリストの平野美宇を破り、勢いそのままに準々決勝へ進みました。大藤は「平野選手に勝って、勢いのある選手で緊張していたけど、自分のプレーができて良かった」と自信を見せました。
成長の軌跡
昨年の全日本選手権では、パリ五輪代表を決めた平野美宇に0-4で完敗した大藤。しかし、この敗戦を契機に、守備型から攻撃型へとスタイルを変える決断をしました。坂本竜介コーチの指導の下、ラケットの変更を含め、全てを攻める卓球に転換。最初の2か月は球を打ちたい気持ちを抑え、「振るだけの練習」に徹し、地道な努力で新たな武器を手に入れました。
今後の展望
初出場の世界選手権個人戦では、3種目に出場。女子ダブルスでは、世界ランク1位の横井咲桜と組むも、韓国の申裕斌、ユ・ハンナ組に1-3で敗れ、悔し涙を流しました。しかし、残りの2種目に懸ける意気込みは変わらず、大藤は「こういう大舞台が大好き。行けるところまで行きたい」と気持ちを新たに、さらなる高みを目指しています。