【卓球】宇田幸矢×戸上隼輔 復活ダブルスが示した絆 エキシビションマッチで新時代への決意
宇田幸矢と戸上隼輔が母校明大のエキシビションマッチで約1年半ぶりにダブルス復活。世界ランカー同士の熱戦を通じ、パリ五輪へ向けた新たな決意を語った。張本智和の快勝が日本卓球界に与えた影響にも言及。

復活のダブルスが火花散らす
2025年8月12日、明治大学卓球部主催のエキシビションマッチ『GOATUS presents 明大ドリームゲームズ』で、宇田幸矢(協和キリン)と戸上隼輔(井村屋グループ)の世界レベルのダブルスが約1年半ぶりに復活。2021年世界卓球個人戦銅メダルコンビは、現役学生との対戦で瞬時に連係を取り戻し、鋭いフォアハンドドライブと絶妙なポジション取りを見せつけた。
「呼吸がそのまま残っていましたね」と宇田が笑顔で語るように、3ゲーム中2ゲームを制する好パフォーマンス。特に第2ゲームでは7-9からの逆転劇を演じ、観客から大きな拍喝采が起こった。
シングルス対決に潜むライバル心
ダブルス後のシングルス対決では、戸上が11-9, 13-11の接戦を制す展開に。宇田は「最近はWTT(ワールドテーブルテニス)でも対戦機会が少ない。久々の真剣勝負で、大きな舞台への渇望が再燃しました」と、2026年パリ五輪を見据えた闘志をのぞかせた。
張本智和快勝がもたらす連鎖効果
前日11日にWTTチャンピオンズ横浜で張本智和が世界ランク1位・王楚欽を破った快挙について、宇田は熱く分析:「中国選手の壁を破るプレーを目の当たりにし、『次は自分たちが』という意識がチーム全体に広がっています。ヨーロッパスマッシュではサービス戦術を強化し、初戦から攻撃的な卓球を展開します」
次世代リーダーとしての使命
両選手は試合後、母校の後輩たちと2時間に及ぶ練習セッションを実施。戸上は「僕らが世界で戦う姿が、次のオリンピアンを生む原動力に」と語り、宇田も「日本卓球の底力を世界に証明するのが私たちの役割」と力強く宣言。8月14日開幕のヨーロッパスマッシュ(スウェーデン)へ向け、新たな布陣を携えて出発した。