府中東の奇跡!背番号5の齋藤拓真が2試合連続完投で早大学院を撃破、夏のシード権獲得!【東京高校野球】
府中東の齋藤拓真が2試合連続完投で早大学院を下し、夏のシード権を獲得。堅実な守備と打撃が勝利の鍵となった。

序盤の苦戦から逆転勝利へ
府中東の齋藤拓真(3年)は、春季東京都高等学校野球大会の3回戦で早大学院を相手に2試合連続完投を果たし、チームを勝利に導いた。序盤は早大学院にリードを許すも、堅実な守備と打撃で逆転勝利を掴んだ。
齋藤拓真の活躍
齋藤は6日の立正大立正戦で144球を投げて完投し、中1日で再びマウンドに立った。疲れを見せず、3回以降は安打を許さず、テンポの良い投球で相手を翻弄した。最終的には9回を完投し、118球で被安打4、四死球5、奪三振3、失点2、自責点1という好成績を残した。
チームの堅実な守備
府中東は1回と2回に失点した後、決して華麗ではないが堅実な守備で早大学院の反撃を防いだ。特に3回表の2つの四死球と内野ゴロで1点を返し、6回表には池田亮太(3年)と小野駿之助(3年)の連続安打で逆転に成功した。
練習の成果
府中東は1年半前にグラウンドの改修拡張工事が終わり、広いグラウンドで練習が可能になった。五江渕好正監督は「フリーバッティングはしない」という方針で、走者を置いた実戦形式の打撃練習を重視し、守備も鍛えた。この試合でもその成果が現れた。
今後の展望
府中東は秋季都大会で関東第一に敗れたが、その経験が選手の意識を変えた。齋藤はこの冬に投球フォームを改良し、腰の回転運動を強化した。その結果、強豪私立相手に2試合連続完投を達成し、夏のシード権を獲得した。
府中東の勝利は、広くなったグラウンドで考えながら練習をした成果であり、まさに「ミラクル」と呼べるものだった。