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岐阜プラスチック工業、家庭用吸音ブース「GAMEBOX」をTGS2026で展示

工場防音技術の転用で、TGS2026会場でも引き戸一枚の静音性が体感できた

東京ゲームショウ2026の会場で、工場向けの騒音対策を手がける岐阜プラスチック工業が、家庭用吸音ブース「GAMEBOX」の実機を展示した。産業現場で培った防音技術をベースに、個人のゲーム空間という異なる用途へと展開した意欲作だ。

実際に引き戸を閉めてみると、会場を包む雑踏がするりと遠ざかり、静けさが戻ってくる。ブース内では隣にいる人との会話が自然に交わせるほどの静寂が保たれており、吸音性能の高さをその場で体感できる構成の展示だった。

注目すべきは製品の出自だ。同社はもともと工場の騒音対策を手がけるメーカーであり、企業向けの防音事業で積み重ねてきた技術を、「お手頃」な価格帯の家庭向けアイテムへと仕立て直している。産業分野のノウハウが消費者製品に直結する形だ。

会場で実機に触れた筆者は、思わず口をついて出たという「現実的な感じ」のする仕上がりに、率直な印象を記している。ざわめきに満ちた展示会場という環境だからこそ、引き戸一枚で得られる遮音の体感には説得力が伴ったといえる。

ゲームプレイを取り巻く音の問題は、これまでヘッドセットの活用や部屋側の工夫など、個々の対策に委ねられる場面が多かった。空間そのものを静かに保つブース型のアプローチは、防音を本業とするメーカーならではの強みが生きる領域であり、産業技術の家庭向け展開を示す事例として興味深い。


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