スピーカーとカメラを備え、表示を持たないRokidの新型AIグラスを体験した
AIグラスを展開するRokidは、ディスプレイを搭載しない新モデル「Rokid Ai Glasses Style」をラインアップに加えた。視覚情報を表示する光学系を持たず、その代わりにスピーカーとカメラを備える構成で、同社のグラス型デバイスの中でも方向性の異なる一台となっている。本稿では、この実機に実際に触れた所感を軸に内容を整理する。
最大の特徴は、表示機能をそっくり捨てている点だ。視野に情報を重ねるAR的な演出は行われず、デバイスが返してくる応答はスピーカー経由の音声に限られる。一方でカメラを搭載するため、利用者の目の前の情景をそのままAIへの入力として渡せる。音声で問い、音声で答えを受け取る——映像の扱いを入力側にのみ振り切った設計といえる。
ディスプレイを省く選択は、装着時の見た目や重量面で有利に働きやすい一方、映像によるフィードバックを得られないという代償も伴う。スピーカーとカメラという最小限の構成で、どこまで実用的なAIアシスタントを成立させられているのかは、実機に触れて初めて見えてくる領域だ。表示機能を持つグラスとは異なる評価軸が求められるだけに、本機の仕上がりはAIグラスというカテゴリーの多様化を測るひとつの指標になり得る。
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