アウディF1参戦へ加速! ザウバーが英国ビスターに次世代テクノロジーセンターを開設
ザウバー・モータースポーツが英国ビスターに新テクノロジーセンターを開設。アウディのF1プロジェクトを支える戦略的拠点として、モータースポーツ・バレーの技術力を結集し、2026年新規格対応の次世代マシン開発を推進する。

戦略的要衝に誕生したF1技術開発の新拠点
ザウバー・モータースポーツは7月1日、英国オックスフォードシャー州ビスター・モーションに総面積179ヘクタールの先進技術センターを正式オープン。この施設は2026年F1新規格対応のアウディパワーユニット開発の中核を担い、スイス・ヒンウィル本部と連携したグローバル開発体制を構築する。
3つの戦略的役割
- 人材獲得: モータースポーツ・バレー周辺のトップエンジニア約150名を即時採用
- 技術統合: CFDシミュレーターと3Dプリンティングラボを新設
- サプライチェーン最適化: 地元パートナー企業20社以上と戦略的協定を締結
アウディF1プロジェクト責任者が語る開発ビジョン
「ビスターセンターでは2026年規格のハイブリッドパワーユニット開発に特化。持続可能燃料(SAF)対応の燃焼技術とエネルギー回生システムの研究に注力します」 (マッティア・ビノットCTO)
施設の主要設備
エリア | 主要機能 |
---|---|
R&D棟 | 次世代パワーユニット開発 |
風洞実験室 | 1/2スケールモデルテスト |
材料研究所 | カーボンニュートラル素材開発 |
地域経済とのシナジー効果
ビスター・モーションCEOダニエル・ゲイガン氏は「年間50億円規模の経済効果を見込み、地元大学との人材育成プログラムを開始」と表明。F1チームの技術移転を通じた地域産業の高度化を推進する。
[オートスポーツweb 2025年07月01日]