福井工大、再び準優勝…エース藤川の誓い「すべてをレベルアップして次へ」【全日本大学野球】
福井工大が全日本大学野球選手権で準優勝。エース藤川泰斗が今後のレベルアップを誓う。

福井工大、再び準優勝の壁
第74回全日本大学野球選手権決勝で、福井工大は東北福祉大に1-8で敗れ、2021年に続いて準優勝に終わりました。北陸勢初の日本一を目指した福井工大ですが、東北福祉大の強力な打線と堅実な守備に阻まれました。
エース藤川泰斗の奮闘
福井工大のエース・藤川泰斗投手(3年・西城陽)は立ち上がりから苦戦し、3回途中で4失点を喫しました。救援陣も失点を重ね、チームは追い上げる機会を掴めませんでした。藤川は試合後、「持っている球種すべてを打ち返されてしまった。すべてにおいてレベルアップして、今日の結果を超えるように引っ張っていきたい」と語り、今後の成長を誓いました。
主将高松紳志の悔恨
4番を務める高松紳志主将(4年・明徳義塾)は、前夜に2021年の準優勝時の主将から「決勝の壁を越えてこい」と激励されていました。しかし、試合では6点を追う6回に1点を返すも、2死二塁のチャンスで内角直球を狙い通りに打ち返したものの、球威に負けて二飛に終わりました。高松は「越えてみせますと宣言したが、そうできなかったのは自分のふがいなさ」と悔しさをにじませました。
チームの今後
福井工大は1967年の初出場以来、46度目の選手権出場を果たし、北陸の大学球界を引っ張ってきました。今年は、過去6度負けていた東海大を準決勝で破るなど、粘り強い戦いを見せましたが、頂点には届きませんでした。町田公二郎監督は「1回は1死三塁にできず、守りのミスも出て波に乗れなかった」と振り返りました。
新たな挑戦へ
高松主将ら4年生のほとんどがこの春で引退し、秋からは新チームで再出発します。3年生エースの藤川は「すべてにおいてレベルアップして今日の結果を超えるように引っ張っていきたい」と誓い、チームの未来に期待を寄せています。