【全日本大学野球】久留米工大が58年の歴史に新章 初全国で中京大に敗れるも「次へ繋ぐ糧に」
創部58年目で初の全国舞台に立った久留米工大野球部が中京大に0-7でコールド負け。試合経過と選手インタビューから、歴史的一戦の全容と次世代へのバトン継承を伝える。

試合の概況
2025年6月10日、東京ドームにて行われた全日本大学野球選手権1回戦で、九州地区代表の久留米工業大学が愛知大学連盟王者・中京大学に0-7で8回コールド負けを喫した。
▽攻防のポイント
4回表に中京大・金沢選手のソロホームランで流れが決定。6回には3点タイムリーデーブルで決定打となり、久留米工大投手陣は計9被安打を許した。
歴史的瞬間の重み
・初安打の意味
1回裏に鶴田選手が放った右中間へのチーム初安打は、ベンチを沸かせた。平嶋監督は「この1本が選手たちの可能性を証明した」と評価。
・データで見る挑戦 | 項目 | 久留米工大 | 中京大 |
---|---|---|---|
安打 | 5 | 9 | |
失策 | 2 | 0 | |
三振 | 8 | 3 |
指導陣の分析
平嶋千義監督は「守備の連携ミスが致命傷に。特に6回の外野処理の判断誤りは修正課題」と指摘。一方で「3年生以下の選手が中京大の緻密な戦術を間近で学べたことが最大の収穫」と前向きな見解を示した。
選手の決意表明
主将の前田二塁手は「全国の空気の重さを実感した。秋季リーグでは打撃フォームの改造に着手し、確実性を高める」と宣言。1年生エースの小野寺投手は「先発の制球乱調を反省。オフシーズンに変化球の精度向上に取り組む」と語った。
ファンの声
応援席からは地元・福岡県久留米市から駆け付けたOBの声が。「甲子園球児を多数輩出する地元高校との連携強化で、今後は継続的な全国出場を」との提言も寄せられた。