【ラグビー】山沢兄弟の絆と戦略:ワイルドナイツのプレーオフ進化
埼玉パナソニックワイルドナイツの山沢拓也が、プレーオフでのチームの進化と兄弟の絆について語る。

埼玉パナソニックワイルドナイツは、ジャパンラグビーリーグワン1部のプレーオフに突入し、3季連続でファイナリストとなっています。このチームの中心人物である山沢拓也は、地元熊谷市出身の選手として、チームの成功への鍵を握っています。
山沢拓也は、深谷高3年時にラグビー日本代表候補となり、現在はワイルドナイツで活躍しています。彼は、身長176センチ、体重84キロの体格を活かし、しなやかなラン、パス、キックで相手防御の裏をかくプレースタイルが特徴です。
今シーズンは怪我もあり、レギュラーシーズン18戦中4度の出場に止まりましたが、直近の2試合では最後尾のFBで先発しています。山沢は、「個人としてはもどかしいシーズンではありましたけど、プレーオフでは勝つことにこだわりを持つ。最後に1点でも多く取れるようにしたい」と意気込みを語っています。
また、山沢拓也の弟である山沢京平も、同じチームでSOとして活躍しています。兄弟で作るラインについて、兄の拓也は、「SOの手助けもFBの役割。その相手が京平で、個人的には(意見を)言いやすいし、聞きやすい。基本、京平のよさを引き出したい」と述べています。
弟の京平は、17試合で10番をつけて一時はゲーム主将も務め、ゴールキッカーとして成功率82.1パーセントを記録し、ベストキッカーにも輝きました。兄の拓也は、弟の活躍を「チームの先頭に立ってよくなってきた。中心になっています。チームがここまで勝ちを積み重ねられてきた裏には、京平の影響があるのかな」と評価しています。
プレーオフでは、25日の準決勝第2試合より登場し、18日の準々決勝を勝ち抜いたクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦します。第17節で対戦時に29-29と引き分けた強豪と、決着をつけることを目指しています。
(文:向 風見也)