早大・小宮山監督が語るリプレー検証の本音と東京六大学野球の新時代
早稲田大学の小宮山悟監督が、リプレー検証導入に対する本音を語り、東京六大学野球の新時代について考察します。

2025年4月12日、東京六大学野球春季リーグが開幕し、今シーズンから新たに「リプレー検証」が導入されました。リプレー検証は、試合中の重要な判定をビデオで確認するシステムで、これにより試合の公正性がさらに高まることが期待されています。
リプレー検証の導入背景
東京六大学野球連盟は、連盟結成100周年を迎え、記念すべき年にリプレー検証を導入しました。このシステムは、9イニング中1回、延長戦でも1回要求可能で、判定が覆った場合はもう1回要求できます。監督のみが要求権を持ち、本塁打、フォースプレー、キャッチかノーキャッチか、フェアかファウルか、死球の有無などが対象となります。
小宮山監督の本音
早稲田大学の小宮山悟監督は、リプレー検証導入に対する複雑な思いを吐露しました。「時代の流れなので仕方がないですが、個人的には最後の最後まで抗いたいと思っていました。ただ、それがいいという判断が下った以上、しっかり受け入れて、チャンスがあれば検証してもらおうと思っています」と語りました。
また、小宮山監督はリプレー検証を使用するつもりはないとも述べています。「プレーしている選手にアピールする権利がない以上、遠いベンチにいる監督が要求するのは、そちらの方が(審判に)失礼だと思います」と語り、審判への敬意を示しました。
東京六大学野球の新時代
リプレー検証の導入に加え、来シーズンからは「指名打者(DH)制」も導入される予定です。DH制は既に大学硬式野球リーグのほとんどで採用されており、MLBのナ・リーグにも2022年シーズンから導入されています。東京六大学野球は、新たな時代に足を踏み入れようとしています。
開幕戦の結果
開幕戦では、昨年春秋連覇を達成した早稲田大学が4-1で東京大学を下しました。先発の伊藤樹投手(4年)が好投し、チームの勝利に貢献しました。
東京六大学野球は、新たなシステムの導入により、さらに公正で魅力的な試合を提供していくことが期待されています。